まぁ政治的に読むならこう読めそう、という話。座談会でも言った通り、僕が個人的に受け取ったメッセージは非公然で一人一派のマイノリティ性はあってもなくても(どうでも)いいということ。つまり>18に書いた「肯定的に」の妥当性は一旦留保。親父やタミママを見るに、「人生楽しんだもん勝ち」感もあり、そこも好き。
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まぁ政治的に読むならこう読めそう、という話。座談会でも言った通り、僕が個人的に受け取ったメッセージは非公然で一人一派のマイノリティ性はあってもなくても(どうでも)いいということ。つまり>18に書いた「肯定的に」の妥当性は一旦留保。親父やタミママを見るに、「人生楽しんだもん勝ち」感もあり、そこも好き。
>最近の作品で同性愛を登場させると、作者が意図してなくても勝手にジェンダー思想を意識させちゃう部分があると思うんだけど、三宅乱丈は漫画が上手すぎてそれを感じさせない
現状のビームは、一定数の規模を持つ「集団」であるとして世間にその存在が認められつつあるマイノリティをエンパワメントする作品が多く、たとえばゲイを"自然"に描く「羽虫」にもそういう側面があるのは事実なのだが、登場するマイノリティのなかに、それと並置するようにしれっと「好意の匂いがわかる」とか「野菜の声が聴ける」とかが混じっている点に注意。非公然で集団未満の「一人一派」と言える根本的な意味でのマイノリティすらも肯定的に描いているという点で、きわめて"過激"な漫画でもあると思う。近年主流のジェンダー思想が漫画の上手さで脱臭されていると見るよりも、それがよりラディカルな思想によって相対化されていると捉えるべきではないか。
>新たな「変さ」を用意することがゲイを当然視させるギミックになっちゃってて
これにかんして、似たような「被せ」の構造をデパ地下回でも作ってることに再読して気がついた。好意を嗅ぐ超能力を出す直前、というかその話の冒頭に、野菜とフルーツの声が聞こえる超能力持ちのおじさんを登場させている。このおじさん、物語に登場しなくとも一切問題ないし、実際すぐに退場していくのだが……。
再婚して数年、生まれた多美はまだ小さい。だけどもう、この男のモラハラには耐えられない。彰人くんには悪いけど、札幌に帰ろう──俺のクソ親父と離婚したタミママは、タミーを連れて実家に帰っちゃうらしい。俺も高校出たら札幌行こう(今から計画しとかなくちゃな)──えッ! あーちゃん、なんで急に札幌? 俺を置いて行くの!?(「アレ」はもうやってくれないの??)──ママは女優の岸野尭、父親は知らない。だから私は猫を被る。なのに! 大学の友達にも頑張って嘘ついてたのに! 身バレした!──私、橋本加奈子には人に言えない超能力がある。人間の出す「好きの匂い」がわかってしまうというもので、これは話すと長くなるんだけど……って田代くん!?──デパ地下に橋本がいたせいで嫌な記憶を思い出した。ところであの堺彰人って学生、よく俺がゲイだって気付いたな──重ならないヘルツは重ならないままに、交わるべき人生が交わっていく。ビームの重鎮・三宅乱丈による、前人未到のハイテンション群像劇、ここに開演!
ほそやゆきの(←誰?)、シルクフロスボート(←? デンタルフロス?)、&Sofa(←家具?)
たしかに、ゼロ年代一家言くんは、みんないなくなってしまったな。