「安永に自分を重ねる」という安永性はあるんじゃない?
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【あらすじ】
小学生の桜坂千早は、誰より足が速い無敵の女の子だった。中学生の桜坂千早は、無二のライバル・小清水澪に下され、2番目に足が速い女の子だった。高校生の桜坂千早は、2020年の全国陸上で澪と雌雄を決し、誰より足が速い無敵の女の子に返り咲く……はずだった。しかしパンデミックが全てを奪い去り、時は流れ、2028年現在。25歳の桜坂千早は、かつて足が速かっただけの空虚な脛齧りになっていた。失意のまま自堕落に生きる千早に、陸上部の旧友はある提案をする。それは「行われなかった幻のインターハイ、約束の100mを走る」こと。止まった時間を動かし、千早はリスタートできるのか。8年前来なかった夏が走り出す。
【あらすじ】
43歳男性。無職独身、離婚歴あり。父の持つ家に住み、母の金でのうのうと生きる。そんな主人公・莫の心には、常に鬱憤があった。彼と多様性に向けて変容する社会の間には、深い溝があるためだ。息苦しい時代に立ち向かうため、彼は戦士として覚醒する。戦隊衣装を纏ったその名を「バックラッシャー」。かつてのバックラッシュ組織を復活させるべく、今日もスカウトに奔走する。しかし構成員候補たちは、候補に選ばれるだけあって一筋縄ではいかない人間(いじょうしゃ)ばかりで……?頑張れバックラッシャー!負けるなバックラッシャー!
というのはユートピアノもなんだけど、今回は4コマ的に描いたりして対称性を意識付けした後(意識付け中も)それを逸脱してくる緩急がキマってるのがやっぱり読んでて気持ちーね。
コマ割りは四角四面で直線的なのに、中身は特有のブレがある柔らかな線で描かれてるのが印象的で、淡々と時間が流れてるのにその瞬間の温かみを感じる表現としてめちゃいい。
試しの言動がぽくないというか、橘の実(不老不死の薬)にははにまの停滞願望、死別伝承をなぞる要求には決別(?)と時間を進めることへの意志、これを多分知らず受け入れる田垣には自他の隔絶、etc……とこの台詞に色々凝縮されているけど、急に既存の文脈で語るのが浮いて見える。