昔なら2~3巻は掛けるなあ、というストーリーを1巻で済ませているのに時代は変わったなあと痛感。70年代ならボクシングジムでの修業時代で3巻ぐらい消費しててもおかしくない。
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昔なら2~3巻は掛けるなあ、というストーリーを1巻で済ませているのに時代は変わったなあと痛感。70年代ならボクシングジムでの修業時代で3巻ぐらい消費しててもおかしくない。
本人ではなく詩歌の擬人化というねじれたメタ感覚が心地良い。抱いていたイメージと違うというよくある反発をかなりな部分まで和らげてくれる。……後宮沢賢治が人型じゃなかったのがなぜか嬉しかった。
B級以下のチープなノリといかにもなアニメ系の絵柄だが、照れを感じさせず全力で突っ走っているのは好感が持てる。個人的には2巻の後半で主人公と女の子が、いかにもネットで調べましたという感じの生物知識を得意げに話しているシーンにこの漫画が象徴されていると思う。
Cカラーのアメコミ再現度が高く、それだけで高評価になってしまうのはパロディ大好き人間の性か。あと中二病と言われようと異能者学校ものは大好物です。
凡人とはとても言えないぐらい低俗な人間がSFチックなスケールの大きい出来事に巻き込まれていくこの感じ、なんか心地いいと思ったらどことなく筒井康隆を思い出すんだ。背景のSF話がいつ語られるのか、それとも語られないのか楽しみに見守りたい。
綺麗に完結しているところへ書き込むのは蛇足感がすごくて心苦しいが、ぶっ飛んだ展開ばかりを一冊分叩きつけられるとまるで薬味だけ食べさせられたような気分になる。雑誌連載だったらきっともっと評価できた。
これを戦争ものとして読むのは何か間違っている気がするが、比較対象になりうる戦争もの漫画をあまり読んでいないので違和感を言葉にできない。
実力のある人がコミカライズをするとここまで良いものが完成するのかと思わされた。原作をもう一度読み返したくなる出色の出来。星野先生のオリジナルも読みたいが他の名作をコミカライズしてもほしい、贅沢な悩みである。